先日、昨年の2018年6月にお台場にオープンした「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless(森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス )」へ行ってきました。
森ビルとチームラボがお台場で共同運営する世界初の「デジタルアートミュージアム」で、オープン当初から入場チケットは完売、週末もすぐに売り切れてしまうほどの人気です。私が行ったのは平日の午後15時頃でしたが、当日券はすでに売り切れでした。
なので平日であっても前売り券をお買い求めの上、行かれることをおすすめします。
館内は衝撃を受けるほど(!)非現実的で幻想的な世界が広がっていました。そんな館内の様子を少し撮ってきたので良ければこちらもご覧ください。
それでは、私が館内で気になった作品をご紹介していこうと思います。
色鮮やかな花々が境界なく広がる
まず館内に入って目に入るのは、この色鮮やかな花々が境界なく映し出された空間です。
もう正直に言葉が詰まりました。「うわああ〜〜〜」「きれ〜〜〜い」とただひたすら、この2語の繰り返し(笑)
そのくらいこの非日常感満載な映像と、空間の迫力に圧倒されてしまいました。
もう一歩中へ入った瞬間、この色彩に飲み込まれました。
人々の顔や服にも映像が映り込み、全身がアートと一体化するような感覚です。迷路のように入り組んだ空間には、動く絵画のような作品や鏡など仕掛けがいっぱい。歩くたびに発見があります。
滝の流れと花と光が溶け込む世界
インスタでも人気なこの空間、もう入った瞬間唖然でした。
なんだこの美しさってかんじです(笑)
壁から流れ落ちる滝が、岩にあたって広がっていく様子をプロジェクションマッピングで表現しています。壁や床など一面に水が流れ、花が咲き、自分を包み込んでくるような不思議な感覚に。
もうね、ずっと滞在していられます、この空間。ず〜っと見ていたいほど。
不思議と色のハーモニーが調和し呼応する「ランプの森」
よくインスタやチームラボを紹介するサイトで見かけるのはここ「ランプの森」の作品ではないでしょうか。
私もインスタでこのランプの数と色のハーモニーに魅了されて、ずっと自分の目でこの世界を見ることを楽しみにしていました。一番楽しみにしていた作品だったかもしれません!
ランプの森は大人気なため、入り口は行列ができるほど。早速、その列に並んでワクワクわくわく・∀・
いざ中へ入ってみると、「うっわああ〜〜〜〜」という言葉とため息しかでてきません。もうなんていうか、こんな世界観誰が思い付いたんだろうと感動しっ放しの空間でした。
このようにランプの色が次々と変化していくため、一色ではなくてカラフルな色合いを楽しめます。上の暖色系の時と、下の寒色系の時とではまるで別世界にいるかのようで、まさに幻想的な空間そのものでした。
このランプの森は360度、鏡(床も鏡面!)に囲まれているので、どこまで空間が広がっていて、どこが壁(鏡)なのか分からなくなりました。端っこを歩くときはドキドキ、私は鏡のせいで距離感がつかめなくなりました(笑)
どこを撮影してもフォトジェニックになること間違いなし!ここはとっても人気エリアなので、ミュージアムへ行かれた際には、ぜひこの不思議な世界に触れてみてください。
「迷い込む」「彷徨う」が楽しむためのキーワード!
ここチームラボにはマップはありません。どこをどう進むかはその人の自由。決まった順路ももちろん館内マップもなく、「迷い込む」「彷徨う」が楽しむためのキーワードとのことです。
館内はまるで巨大迷路のようなので、そんなチームラボの”楽しむための意図” にまんまと引っかかったかのように、何度も道に迷ってしまいました(笑)
さあ帰ろうとした時も、出口までのルートがよく分からず、館内の同じ順路をぐるぐると何周もしていました。「あれ?さっきもこの映像見たような・・・」ってかんじに、気付けば何度も同じ道を歩いていたようでなかなか出口まで辿り着けませんでした。
アートに触れて示唆する、自分と世界の関係性
「チームラボ ボーダレス」は、一見ファンタジックで現実離れしたエンターテインメント空間に見えますが、実際はどうでしょうか?私はこの空間に触れることで感性が豊かになったのと同時にアートという世界を自分の身近に感じられた気がしています。
その時その時の選択によって、出会える物事が変わること。大きな世界の渦中にいる時はそれが全てに思えても、自分に見えているものは全体のほんの一部にすぎないということ。一人一人の存在や行動が、わずかであっても確実に他者に影響を与え、世界を変えていくということ。
当たり前のコトなんだけど普段は忘れがちな世界の本来の姿に、アートと自分の身体を通して近づくことができます。
なんとなく人生がうまくいかない、なんだか毎日がつまらない…とモヤモヤしている人にこそぜひ訪れてほしいミュージアム。縛られた常識から解放され、境界や枠組みから自由になって、凝り固まった考えをほぐしてみてはいかがでしょうか。
感性が洗練されることはもちろんのこと、クリエイティブで知的な刺激が突破口を開いてくれるに違いありません。